美しき挑発
本能に生きた伝説の画家
レンピッカ展
渋谷Bunkamuraザ・ミュージアム 2010・4・29
「私の作品はどれも自画像なのです」
といった女性画家タマラ・ド・レンピッカが活動をはじめたのは、1920年代。大胆な風俗が現れ、
都会のライフスタイルが確立し、女性が社会に進出しだした時代である。彼女はまさにその実践者であり、生き様は現代人顔負け
の奔放さに溢れ、作品は彼女の分身として、観る者を圧倒する。画面からはみ出さんばかりの圧倒的な存在感を持つ女性像。
筆跡のない金属的な光沢を放つ肉体は、官能的。
鋭いまなざしもその特徴である。
そこには彼女自身が投影されている。
私生活でもレンピッカは本能の赴くままに生きた女性であった。スポーツカーを乗りこなす恋多き女の相手には女性もいた。
画家になったこと自体が自身が欲したことで、フォトジェニックな美しさは生きる姿勢であった。やりたいことをやる。ただ
それだけのことが必ずしも容易でない生き方がレンピッカを、その作品を輝かせているのです。今回は日本初公開
30点を含む油絵60点、デッサン20点で構成されている。
BGMはベートーヴェン作曲交響曲第七番第T楽章
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緑の服の女 油絵・合板
1930年
パリ、ポンピドゥーセンター
ピンクの服を着たキゼット(娘) 油絵・キャンヴァス
1926年頃
ナント美術館蔵
タデウシュ・ド・レンピッキの肖像(夫) 油絵・キャンヴァス
1928年
1930年代美術館
サン・モリッツ 油絵・板
1929年
オルレアン美術館所蔵
イーラ・pの肖像 油絵・板
1930年
アメリカ個人蔵
カラーの花束 油絵・板
1931年頃
アメリカ、ケイン夫妻
シュジー・ソリドールの肖像 油絵・板
1933年
カーニュ=シュル=メール、グリマルディ美術館
ロングドレスを着たタマラ・ド・レンピッカ
(写真)
1921年ごろ撮影
パリ、アランブロンテル
、アーカイブ
・会期 2010年3月6日〜5月9日
・開館時間 10:00〜19:00
(金・土は21:00まで)
・会場 bunnkamuraザ・
ミュージア
ム
・入館料一般 1,400円
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